鯨ノート

聖地巡礼と旅の記録

ブエルタ2019 現地観戦にマドリードへ行った話【目的】

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こんにちは、腐死身です。
普段はゴールデンカムイ聖地巡礼などをやっております。

実は昨年、数年ぶりに海外など行ってまいりました。
腐死身の海外渡航歴といえば、高校の修学旅行で行った韓国、大学時代に母と行った北京、大連、大学の研修で行った台湾くらいなものです。見事にすべてアジア圏。

で、今回旅をしたのはなんと、スペインはマドリード人生初のヨーロッパ!!

しかし聖地巡礼ブログ的にはイタリアの方がおいしいところ。
ジョジョ2部とか5部とかあるしね…!

では何故、スペインなのか。

タイトルにも書いてある通りなのですが、
ブエルタ・ア・エスパーニャを観戦するためです。

 ブエルタ・ア・エスパーニャとは…

毎年9月にスペインを舞台にして行われる自転車プロロードレースである。1935年から開催されている。主催はイベント会社のウニプブリク(Unipublic)。ツール・ド・フランスジロ・デ・イタリアとあわせてグランツール(仏: Grands Tours)と呼ばれる。 

Wikipediaより引用。

実は腐死身、自転車ロードレースを観るのが大好きです。
お察しの通り弱虫ペダルからハマったクチですが、今ではリアルレース沼にズブズブと…。

レースを観はじめたのは2015年のツール・ド・フランスから。
ツール・ド・フランスは言わずと知れた世界最高峰の自転車レースです。
フランスを舞台に一日100km~200km程度のコースを2日の休息日を挟み3週間走り続けます。

3週間のレースというのはもう…すごいです。
大河ドラマを毎日見るような感じ。
毎ステージ何が起こるか分からない。
昨日まで調子よく走っていた選手が途端に調子を落としたり、落車に巻き込まれたり…
絶対捕まるだろうと思われていた逃げ選手が、土壇場で逃げ切って優勝したり…。

この記事に辿り着いたほとんどの方は自転車RRの魅力を熟知していそうなのでこれ以上は割愛しますが、もし自転車RRを見たことない人はスカパーが無料の日にちらっとJ-SPORTSの番組表をチェックしてみてください。
もしかしたら過去レースの再放送があるかもしれません…。

怒涛の三週間に圧倒され、初のツールロスを味わっていた頃、J-SPORTSでは次のレースのCMが流れ始めます。
どうやらこの後にもでっかいレースがあるらしいぞ!?

推しとの出会い

というわけでツールロスを埋めるべく課金し続け、迎えたブエルタ・ア・エスパーニャ2015。
その第2ステージで、腐死身は衝撃を受けました。
少年みたいな小さい選手が飛び出していって、めっちゃいい笑顔で天に指をつき立てゴール、四賞ジャージを全部もっていったのです。

Embed from Getty Images

エステバン・チャベス(当時25歳)。
1990年、コロンビア生まれ。当時のオリカ・グリーンエッジに所属。
背が小っちゃい。身長164cm(弱虫ペダルの主人公、小野田坂道は身長165cm)。
笑顔がめっちゃいい。

実はこの笑顔のステージ優勝にいたるまでに、大きな苦難を乗り越えてきたチャベスですが、当時の私はつゆ知らず(むしろつい最近映画『栄光のマイヨジョーヌ』をみてやっと理解した)、ただオタクらしく推せる!!!!と思ったわけです。

その後チャベスは3日間総合首位の証、マイヨ・ロホ(赤いジャージ)を守り続け、一度は手放すもまた3日間マイヨ・ロホを着ています。(ええ、覚えていないのでWiki参照です)
この年は最終的に表彰台には上れなかったのですが、総合5位と健闘。
腐死身はすっかりチャベスファン。
ブエルタは推しと出会った思い出のレースになったのです。
しかしそのときはまだ、いつか推しのレースを現地観戦したいものだなあ、とぼんやり思い描いているだけでした。

シベーレス広場の表彰式

ジロの表彰式は華やか!
ツールの凱旋門をバックにした表彰台も格式高くていいよね~!
でも、ブエルタの表彰式はもっと好き!!

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これです。
三週間を走り抜き、優れた戦績を残した選手たちが上る最後の表彰台。

ジロやツールの表彰は比較的明るいうちに行われるイメージ(2019年ツールは暗かったけど)ですが、ブエルタの表彰は次第に空が濃紺に染まっていくトワイライトタイムに行われます。

赤くライトアップされたシベーレス宮殿とシベーレスの噴水。
表彰式の最中にもどんどん空の色が変わっていくのです。
暗くなるとステージの上の選手たちは一層輝いて見えて、観客もすごく近くて…!
表彰が終わった後も、宮殿と噴水は輝き続け、レースの余韻を残します。

テレビで見ていて、
「いつかこの表彰台を生で見てみたい!自分もこの空間に居たい!!」
と強く思うようになりました。

コロンビアゾーン

ブエルタの表彰式には、特徴的な一角があります。
大量のコロンビア人のファンたちが押し寄せ、コロンビア人選手に声援を送る…
その名もコロンビアゾーン

Embed from Getty Images

この写真は表彰式ではないですが、まさにこんな感じ。
コロンビアがスペイン語圏だからでしょうか…ブエルタは特にコロンビア人の観客が多いイメージ。

表彰台の後ろに観客がいた年(ちょうど上の写真の2016年)がありましたが、コロンビア人たちの盛り上がりがすごかったです。
コロンビア人のナイロ・キンタナが優勝した年で、チャベスも表彰台に上っていました。
国歌斉唱が終わったあとも続く大合唱…!

腐死身もコロンビア人選手推しですので、「コロンビアゾーンに紛れ込みたい」という密かな夢を抱きました。(普通に呟いてたけど)

そうだ、マドリード行こう。

そんな感じで「いつか行けたら…」を4年間繰り返してきました。

2019年1月のツアー・ダウンアンダーを見ながら「ダウンアンダーは観戦初心者にもってこいか~しかも今年は連休とも重なってるしいいな~」とカレンダーをめくると…

ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 8/24~9/15

2019年は9月14~16日の3連休。
2020年の9月は下旬に入らないと連休がない…2021年もそう。
1年前転職したばかりの腐死身にはあまり有休がない…。

じゃあ、いつ行くか……今でしょ!(?)
急遽ブエルタ遠征計画がはじまりました。

遠征の目的

つまりこの遠征の目的は、

  • シベーレス広場の表彰式を生で見たい
  • コロンビアゾーンに紛れたい
  • あわよくば推しに会いたい

の3つが主だったわけですが、そもそも推しが出るかどうかまだわからない
推しが出たとして最終ステージまで残っているかもわからない
なので最後の一つは完全に賭けでした。

表彰式はそもそもシベーレス広場で行われるのか?
例年そうなので、おそらくそうでしょう。
表彰台の向きはまちまちですが。

コロンビアゾーンは…いかにゾーン見極めるか…。
後から後ろについたのでは肝心のレースが観られないからね!
こちらも表彰台の向きによりそうです。

そんな感じで、もともとマドリードの最終ステージに狙いを定めていたわけですがマドリード以外はなんか行くの大変そうと漠然と思ってた)、これが大誤算であったことに後から気づくのでした…。

ですが、全てを終えた今言えることは、
思い立ったが吉日ということです。

どんな場所でもビビッときたときに行っとこうな!
そんな感じで、次の記事は準備編です。

次の記事はこちら↓

dnsksik.hatenablog.com